会長挨拶
     
   

         

東京都立小児総合医療センター
師田 信人   
      

2017年11月11日(土)に、第5回日本結節性硬化症学会を東京都立小児総合医療センター講堂にて開催することになりました。 今回のテーマは「結節性硬化症治療ガイドラインと長期経過」としました.ガイドライン自体はこれまでの学会でもシンポジウムに取り上げられてきましたが、ここでは2年越しの経過を経て作成された結節性硬化症に合併する脳腫瘍に対する「上衣下巨細胞性星細胞腫ガイドライン」を中心に、詳しく討論したいと考えています。また、医療・医学の進歩に伴い、結節性硬化症患者さんの生命予後が変わってきています。現時点における長期経過・長期予後について勉強したいと思い、テーマにあげました。

振り返ってみれば、学生時代には結節性硬化症というのは国家試験のヤマではあっても馴染みのない疾患でした。Bourneville's Diseaseの中で結節性硬化症の名前が出てくる程度で、40年ほど前の日本語の教科書には記載がないかあっても限られていました。当時のHarrison内科学書第8版では"This curious disease, …"として半ページほど症状が記載され、最後に"The prognosis for life beyond the third decade is poor. Death may be due to seizures, associated tumors, or intercurrent disease."と結ばれています。時代は大きく変わった、ということです。

結節性硬化症をめぐる話題はmTOR阻害剤導入とともに想像を超える広がりを見せています。改めて、関係各科の連携と、医師と患者両者を結びつける本学会を組織された樋野理事長の先見の明に感服するものです。第5回の学術集会が、本学会の発展に寄与できることを願っています。

東京都立小児総合医療センターは平安の古、武蔵の国の中心(府中)として栄えた国分寺跡もすぐのところにあります。武蔵野の雰囲気はだいぶ薄らいだものの、高層ビルのかわりに丹沢・奥秩父の山脈(山並み)、遠く富士山を見晴るかす環境は都心と違った味わいです。手作りの学会運営となるため、いろいろご不便をかけることも多いかと思いますが、皆様と実りある話ができればと楽しみにしています。是非、多くの皆様に全国から参加していただけるよう、宜しくお願い申し上げます。

     
     

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